かっとびパン誕生物語
第四章
「リスナーさんそして、お客様との絆」


◇◇ やさしくパンを手に
       取ってくださるお客様 ◇◇


 この企画を通して強く感じたことは、人の心と心の絆でした。そして、リスナーさんとの出会いは、私達にとって、とても温かいものを感じることができた体験でした。
 先行予約して買ってくださった方に、お礼のハガキを出した時、そのお客様から、「感動しました。」というお礼のハガキ・メールが、会社やラジオ福島さんに届きました。まだ、お会いしたことのない方からのお礼の言葉でしたから、普段では、味わえない感動をさせて頂きました。
 また、イベントに出店した時には、初対面のお客様から「いつもラジオ聞いているよ!社長に会いたかった!」 「イメージしていた通りの社長さんだ!」と声を掛けられ、思わず照れてしまいました。
 そして、「ラジオでやっていたパンって、これなんだね。」と、やさしくパンを手に取ってくださるお客様。まるで、長い間会えなかった我が子に、やっと会えた時のようにパンを見つめ、こちらまで、胸がいっぱいになりました。

 また、いつも販売に伺っているお客様からも、「ラジオ聴いたよ。」「いい会社だね。」「頑張っているね。」などなど沢山の励ましの言葉を頂いたと、スタッフがとても嬉しそうに私に話してくれました。 

◇◇十数年間のお付き合いの重み◇◇

 10周年という節目の年でしたので、私からお客様に直接、ご挨拶と今迄のお礼が言いたくて、1日販売スタッフに同行させてもらいました。その地区は、ら・さんたを立ち上げる以前からずっと買ってくださっているお客様の所でした。突然、お邪魔した私に、農作業の手を休め笑顔で迎えてくださいました。「ら・さんたの社長さんって分かっているんけど、私の中では、家にパンを売りに来てくれていたあの時のままの鈴木さんのイメージが残っているのよ・・・。体に気をつけてね。」
 私は、涙がこみ上げてくるのを抑えながら、「おかげさまで10周年を迎えることが出来ました。これも、お客様に育てて頂いたおかげです。」と言いながら、当時のことを思い出しては、胸が熱くなり、改めて創業当初の気持ちを思い出す事ができました。
 そして、「これがかっとびパンね。」っと、何の迷いもなく、いつものパンにプラスして買って頂くのを目の前で見た時、私は心の中で、「えっ!本当?ありがたい・・・・・。なんて、温かい人なんだろう。感謝・感謝・感謝・・・・」、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 当時のことを思い出しながら「あの時、4才の娘さん、今は・・・?」「今は、もう高校生よ。」 「そうですよね。」とそんな会話のやり取りをしながら、十数年間のお付き合いの重みを感じました。

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CONTENTS

序章  絆のはじまり
第一章 かっとびパンのはじまり
第二章 予想外の進行状況
第三章 困難にぶち当たった時に、
第四章 リスナーさんそして、お客様との絆
第五章 有名企業と優良企業は違う。理想を求めて・・