かっとびパン誕生物語
第一章 「かっとびパンのはじまり」

◇◇ きっかけは、恩返しがしたい ◇◇

ラジオ福島さんとのお付き合いが、10年続いたある夏の日。
丁度、ラジオ福島さんが、50周年を迎えた時のこと・・・・・・。
 
 「社長の顔が見たくなって・・・。」と突然、大内さんが会社に現れました。

 「ラジオ福島さんは、50周年ですね。うちは、やっと10年です。でも、うちみたいな会社がここまでやってこれたのも、お客様や今まで働いてくれたスタッフさんが、バトンをつないでくれたおかげだと思っているんです。本当なら、今までの感謝の気持ちを込めて10周年に何か企画をしたいと思うんですが・・・・。うちに、もっと体力(資金)があったら、ラジオを通して色々なことが出来るんだけど、本当にすいません。」その言葉と一緒に、今までのことが走馬灯のように思い出され、胸が熱くなりました。

 そんな会話をしているうちに、大内さんが「社長、何か面白いことが出来っがも知んにぞい。」 「もし、この企画が通れば、今まで10年間鈴木社長にお世話になった恩返しがでぎっかもしんに!」 そして、また、あの言葉「社長のところには、大きくなって欲しいんです。」その言葉で、じっと我慢していた涙があふれてきて止まりませんでした。5年前に男泣きしたあの時と同じ光景でした。


◇◇ 素敵な企画の提案ありがとう ◇◇

 大内さんの「恩返しが出来るかも」この言葉は、私の心にとても響きました。

 私も、お客様に恩返しがしたい。スタッフに恩返しがしたい。取引メーカーさんにも恩返しがしたい。そして、今迄出会った方々に恩返しがしたい。大内さんの言葉は、私の心の中で大きく広がっていきました。

 そして、企画されたのが、ラジオ福島50周年とパンの宅配ら・さんた(アーク21)10周年を記念して、共同プロジェクトを組み、かっとびワイドの個性的なパーソナリティのイメージを受け継いだオリジナルパン4種類を、リスナーのみなさんと、ら・さんたのお客様のアイディアをもとに製作し、この秋、発売するというプロジェクトでした。

 実は、私自身、ら・さんたを始めるまでは、あまりラジオを聴く習慣がなかったんです。しかし、ラジオ福島さんと一緒に仕事をするようになり、聴く機会が増え、ラジオの良さ=人に笑いや感動を与え、時には、災害のときの情報源として、とても役に立っていることを知りました。“心つないで50年“をキャッチフレーズにラジオ福島さんは、創立50周年。「電波を通じてリスナーさんとの心のつながりを!」
ら・さんたは、「パンを通じてお客様との心のつながりを!」相通じる部分があると思ったのです。
 そこで、ら・さんたのお客様でラジオ福島さんの番組を知らないお客様へ。そして、ラジオのリスナーの方で、ら・さんたを知らない方へ。この企画によって、より多くの心の輪が広がっていけたらと考え、この企画に、すぐにOKしました。

ラジオ福島50周年ら・さんた10周年
共同プロジェクト
「かっとびオリジナルパン」
かっとびワイドの個性的なパーソナリティのイメージを受け継いだオリジナルパン4種類を、リスナーのみなさんと、ら・さんたのお客様のアイディアをもとに製作し、この秋、発売するというプロジェクト。

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CONTENTS

序章  絆のはじまり
第一章 かっとびパンのはじまり
第二章 予想外の進行状況
第三章 困難にぶち当たった時に、
第四章 リスナーさんそして、お客様との絆
第五章 有名企業と優良企業は違う。理想を求めて・・