第1章 幼いころの思い

 私の家は、兼業農家でした。父は大工、母は、はた織工場勤務のかたわら、農業(畑・田んぼ)そして、養蚕を営んでおりました。私は、幼稚園には上がらず、小さいころから家の手伝いをさせられ、小学校に入学してからも、「脱穀が忙しいから、2校時で帰って来い。」と、学校に電話がかかってくるくらい、貧乏暇なしの家庭でした。
 学校でこそ、誉められることはなかった、家の手伝いや他の家に行って、手伝いをするとよく誉められた。それが、うれしくて、人の手伝いを喜んでするようになりました。その時、いっぷく(休憩)にでるのがパンで、私にとっては、すご〜い、ごちそうでした。また、いっぷぐの買い出しを頼まれ、お店に行くのも楽しみのひとつでした。

 小さい頃の想い……「お店屋さんって、いいなぁ。いつも、パン食べられるもんなっ。」



親への感謝  昭和47年 小学校三年生の私

この時、歌謡界では、ちあきなおみさんの喝采がレコード大賞受賞

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CONTENTS

幼いころの思い
仕事の原点と自営業へのあこがれ
パンとの出会い 人への感謝
人との出会い
楽しくなければ、仕事ではない!

ら・さんたのあゆみ その1
ら・さんたのあゆみ その2

編集後記